・人を褒めるということはプラスのエネルギーがいる。褒めるよりけなす方が絶対に楽だ」だから、人間は疲れてくると、ついついけなしてばかりいる。
・子供は、何をどう褒められたかを大人になっても覚えているものである。それどころか、先生に褒められたことがきっかけで、その後の人生が決まった人さえいる。
・人を褒めるのは、人を正しく見なきゃいけない。
・ほめる側とほめられる側は対応である。(ただし、教育効果を狙った褒め言葉に全部当てはめようとすると窮屈なので、なるべくなら対等の関係で褒めたいなというぐらいでちょうど良いと思います)
・山栗百恵は菩薩である(平岡正明)
・マリリンモンローは、プロパガンダである。(同)
・日本映画をよろしく頼む。(黒澤明→北野武)
・痛みに耐えてよく頑張った。感動した、おめでとう(小泉純一郎→貴乃花)
・「ヤンキースに欠かせない男になった」(ジアンビー→松井秀喜)
・「猫には二百の表情があるというが、きみの顔にが猫以上の表情がある」
(梅原龍三郎→李香蘭)
・「あれはマイケルジョーダンという姿をした神に違いない」
(ラリーバード→マイケル・ジョーダン)
・「あなたのものは大変大変面白いと思います」
(夏目漱石→芥川龍之介 ※あなたのもの、というのは小説「鼻」のこと)
芥川龍之介は当時24歳。この1916年12月に漱石は書きかけの「明暗」が未完のままなくなります。文豪夏目漱石が最後に褒めたのが、芥川龍之介だったのではという素敵な話。
・「七十点」
(佐藤春夫→井伏鱒二)
無名の井伏鱒二が、持参した小説の原稿を佐藤春夫に読んでもらった時の返答。井伏鱒二は、「その晩は嬉しくて寝れなかった」ということ。新人としては、一応の合格点だが、まだまだ不完全というぐらいの絶妙の点数。
・「これは振るってる、振るってる」
(正岡子規→佐藤紅緑)
・「室生犀星は、腰に一本刀を押し差しにして、文学の世界の広い原っぱに一人、風に向かって立っていた」
(森茉莉※鴎外の長女→室生犀星)
室生犀星は、生母を引き離された子供時代を持つ。かなりの不男だが生涯愛を求めた。
・「一行を読めば一行に驚き、1回読めば一回驚きぬ」
(正岡子規→樋口一葉)
・「ああ非常の人、何ぞ非常の死なる」
(杉田玄白→平賀源内)
・「ライオンは、その足跡だけでもライオンだとわかる」
(ベルヌーイ※数学者。数学の難問を解いたニュートンの解答をみて。→ニュートン)
・「貴女が、この大戦争を起こした本を書いた小さな女性ですね」
(アブラハム・リンカーン→ストウ夫人。「アンクル・トムの小屋」は、黒人奴隷解放運動の元となり、南北戦争のきっかけになった)
・「覚えておきなさい、モーツアルトは太陽なのです」
(ドヴォルザーク→モーツァルト)
・「諸君、帽子を脱ぎたまえ、天才が現れた」
(シューマン→ショパン)
・「原始、女性は太陽であった」
(平塚雷鳥)
・「ヘボンさんでも草津の湯でも、恋の病はなおらせぬ」
(世間の人々→ヘボン)
・「福沢さんが背幅が広くて、一番乗りようございました」
(今泉いね※蘭方医・桂川甫周の娘→福沢諭吉)
・酒はいいものだ。実に美味しくて。毒の中では一番いいものだ」
(葛西善蔵)