・吉田松陰は門下の長所をみにうまく引き出して、それを拡大して称揚し、本人を有頂天にさせることができた。たとえば、「久坂玄瑞は防長年少第一流の人物にして、もとより天下の英才なり」といった推薦文を書いている。無名な年少者が歴史的大人物のように評価されれば、玄瑞としても奮起しないではいられない。
・ある母親教育講演会で、講師が聴衆に向かってきいた。「今週になってから、お子さんに一度もバカだと言わなかったおかあさんがいらっしゃったら、手をあげてみてください」(300人くらいいたおかあさんのうち、手をあげたのはほんの数人だった)
・しかめっ面の医者はよく治さない、という有名なことばがある。これは、塾の講師にも当てはまると思う。