「朝のリレー」等で小学生にも有名な谷川さんの詩に、「何ひとつ書く事はない」という言葉から始まる詩があります。何ひとつ書くことがないのに、2行目があることに、「詩」の表現の豊かさを谷川さんはおっしゃっています。一連目のみをご紹介します。
何ひとつ書くことはない
私の肉体は陽にさらされている
私の妻は美しい
私の子供たちは健康だ
読書を10分でもするとストレス解消になります、ということを以前のブログに書きましたが、1編の詩(短歌や俳句)を1日ひとつでも鑑賞してみるというのはいかがでしょうか?
人は天使か?悪魔か?
以前、NHKが「電話ボックスに何人つめこむことができるか」という実験をやったそうです。リハでは、10人をつめこむことができた。ところが、本番では、その10人が入りきらず、ドアがどうしても閉まらなかったといいます。これはなぜでしょうか?
答えは、本番までに出演者同士が知り合いになり、乱暴に押し合えなくなった、です。
人間は、知らない人に対しては、平気で体を押し合うことができる。しかし、いったん知り合いになると、遠慮や思いやりや恥ずかしさなどがはたらいて、乱暴に押し合うことができなくなることです。
逆に、
相手の体を押し分けて、平気で満員電車に乗れるのも、互いに見ず知らずの他人同士だからこそ。