戦前、中国の上海にあったイギリス系銀行での話。あるとき預金者がまとまった金を引き出した。帰ってその人が調べてみると金が多すぎる。それも半端な額ではない。早速銀行に戻って返そうとした。対応した銀行の最高幹部は、「当校は決してミスはいたしません。多すぎるとおっしゃるのは、お客様の間違いでしょう。」と言って頑なに受け取りを拒んだ。いうまでもなくこの話は広がり、銀行は国際的に信用が高まったという。
金を失うのは災難だが、名誉や信用を失うのはもっと困る。良い話である。

戦前、中国の上海にあったイギリス系銀行での話。あるとき預金者がまとまった金を引き出した。帰ってその人が調べてみると金が多すぎる。それも半端な額ではない。早速銀行に戻って返そうとした。対応した銀行の最高幹部は、「当校は決してミスはいたしません。多すぎるとおっしゃるのは、お客様の間違いでしょう。」と言って頑なに受け取りを拒んだ。いうまでもなくこの話は広がり、銀行は国際的に信用が高まったという。
金を失うのは災難だが、名誉や信用を失うのはもっと困る。良い話である。
