京都の龍安寺には、水戸黄門こと水戸光圀が寄進したと言われる手水鉢があります。そこにはある面白い仕掛けがあって、真ん中に置かれた、水を張るための四角い鉢の上辺から、時計回りに「五」「隹」「疋」「矢」と刻んであります。
これだけでは何から分かりませんが、鉢を「口」という字に見立てて、上から時計回りに読むと「吾唯足知」と読めます。その意味は、「足るを知る人は貧しいといえどもすなわち富めり」(満足を知っている人は貧しくても幸福であり、それを知らない者は金持ちでも不幸である)ということです。
教え子たちは、高校の修学旅行では京都に行くことが多いので、縁があればみてほしいと思います。