藤原和博さんかく語る
『「修正主義」こそが大事なんです。正解主義の真逆ですね。
最初はバカな思いつきでもいいから口走ることから「修正主義」は始まる。つまり「正解主義」の呪縛から逃れない限り前進はない。「最近の若い人は自分の意見を言わない」という声を聞きますが、私はそれに疑問をもっています。
「わかる人?」的な訊きかたをしているから、若い人は黙ってしまうんです。引き出し方に問題があると思ってください。
ここでひとつ質問してみます。この会場で既婚者の方に質問です。「自分は結婚したことについて、一貫して正解だったと思っている」という方は手を挙げてください。…少ない。とはいえ、よく手が挙がっているほうです。
私はこの質問をいろいろな場所でやるのですが、たいてい手を挙げるのは隣りに奥さんが座っている方です(笑)。
それはともかく、結婚というのは修正主義そのもの。夫婦というのは、特に子どもが出来るとぶつかりあいが増えます。
「自分がどう育ってきたか」をもとに自分の子どもを育てようとしますから、ぶつかるのは当然なんです。育ってきた環境がまったく違うんですから。いわばベクトルが違う。
この「無限のベクトルあわせ」を続けることが結婚の本質でもあります。』
受験に関しても同様。いつの間にか、完璧主義になって苦しんでいませんか?