模試の全体運営を20年に渡り行っていました。合計の本数は、3学年分だと考えると軽く1000本を超えます。模試をやる上で、一番配慮しなくてはいけないのは「範囲の狭いテストで序列をつけなくてはいけない」という理由から、基本問題だけではなく応用・発展問題を入れ込まないといけないという点です。偏差値の分布が綺麗になるようにするためには、平均点を6割前後にする必要があります。最上位の生徒は難問があっても良いのですが、そうでない生徒の場合は出来なくても良い問題が多く出題されることになります。(細部を言うとキリがないのですが、最上位、上位の学校の中では、早稲田系を除き慶應を含む大学附属の学校は、難問よりも基本問題を短時間で解かせる、または高得点勝負で合否を決める学校もあることも抑えておきたいところです。)
特に算数は、所属しているクラスのレベルによっては授業内で扱いが少なかったり、ほとんど触れていない問題を模試では解くことになります。合格には必要のないレベルの問題については、本来なら出来なくても関係ありません。ただし、通わせている親も本人ももどかしい思いをするのが現実です。(大手塾の模試に関しては、模試対策や復習をやってくれる商売も存在します。模試対策が、本人の志望校の出題レベルに合わせてやってくれているなら効果がありますが、そこまで手間暇かけてやってくれる人はそんなに多くありません。少なくとも安価なところや経験の浅い大学生や講師主体のところは期待が持てません)。
どこの塾も、以前は模試の偏差値表や答案用紙を紙ベースで返却していました。親身になってくれる塾は、授業担当から「君はここまでできていたらいいからね。復習は、問○をやりなさい」というアドバイスをするようにしましたし、定期的に保護者会などで模試の意味をお伝えするようにしていたかと思います。ただし、近年はW E B返却となってしまうと親主導での復習となりがちです。模試を解いていない講師も多数存在するかもしれません、解説動画などが充実するのは大変良いことですが、そもそもどこを復習したらいいかわからない問題と、解説動画を見て理解できる小学生は「出来ている生徒だけ」ではないか?という矛盾も生じます。
模試をあまりにも絶対視する必要がないという話でした。上記の内容は、基本的に学校別ではない合格判定模試に当てはまります。模試は健康診断と同じようなものなので、たくさん受けても健康にならないのと同じく、学力は上がりません。振り回されずに、上手に使わなくてはいけないというご覚悟を!!


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