「セルフハンディキャッピング」という言葉があります。、アメリカの心理学者スティーブン・ベルグラス氏とエドワード・ジョーンズ氏によって提唱された「自分を不利な状況に追い込む行為を指す言葉です。自分自身にわざわざハンディキャップを付けて、本当の実力を発揮できない状況を作り出すことをいいます」失敗しても全力で取り組めなかったからだと、自分の能力が低く評価されるのを防ぐことを期待して行う言動です。
具体例
- 模試直前に遊んでしまうなど、時間があるのに準備をしない。
- 「最近体調が良くないからなあ・・・」と事前に実力が発揮できなかった旨の言い訳をする。
- 学校行事や習い事に必要以上に熱心になる。
原因
- 自信が持てずに、自尊心が低いことを原因としてもセルフハンディキャッピングは起こります。自尊心が低い人は自分の能力を信じられず、挑戦ができません。新しいことを始める、一段上のステージに行く、試験・査定を受けるといった場合でも成功するイメージがなかなか持てず、あらかじめ失敗に対する言い訳を準備するようになります。
- 過去の失敗経験(親に怒られたなど)もセルフハンディキャッピングを行う原因です。失敗時に味わった敗北感や情けなさ、他人から受けた評価が恐怖となり、あのときのようなつらい思いはしたくないとして自分に失敗を正当化するためのハンディキャップを与えてしまいます。
このようなことを踏まえておくと、お子さんに適切なアドバイスのできる可能性が増します。
