自己報酬神経群をどう活性化させるかが、スポーツの世界では重要視されるようになってきています。1つ目は、何事も前向きに考え、強いモチベーションを持つことです。「これは大変だ」「だいたいできた」「まあいいか」「勝ち負けを意識しすぎる」といった否定的な考え方を持っていると、自己報酬神経群の機能は弱まり、一人での練習は、致命的な結果をもたらします。2つ目は、常に全力投球すること。自己管理が求められる環境で、妥協せずにやり遂げ、一流選手が結果を出せるのは、普段から損得抜きに全力投球する習慣を身につけていたから。損得を気にしたとたん、失敗したくないという自己保存の本能が生まれ、脳が持つ力を最高に発揮できなくなります。
最後まで全力投球せよ。
ライバルはいつも自分
他人との比較という相対評価ではなく、自分に絶対評価で、自分自身を厳しく追い込む。それが、自分への無限の挑戦という気持ちに繋がる。絶対評価の視点を持てば、どんなピンチに立たされたときも「何かできることはないか」という前向きな思考が働き、否定的な考えを引きずらない。相対評価で判断する人は、勝てなかった原因を、人や環境のせいにする。その時点で逃げ道を作ることになり、その甘えが自己管理の妨げになる。一方で、人のせいにしない人は、結果が悪かった時に必ず自問自答して、原因を究明しようとする。その裏づけを基に、次の成功につなげていく。それが、自分のマネジメントの指針となる。
アウトソーシングを上手になるのも大切である。何でも自分で抱え込むのが自分マネジメントではない。任せられるものは任せ、自分にしかできないことにすべての力を注ぐ。そうした判断をし、実行することも自分マネジメントには必要なのだ。
ライバルはいつも自分。