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中学受験国語専門塾です

公立中高一貫対策の闇

本日は、適性検査対策の講演会を日駒さんで実施しています。

<解けそうな問題を解きましょうの嘘>

「解けそうな問題からやりましょう」「時間が45分しかないので、取捨選択が大事です」という指導を今でも行なっている塾は、指導がバージョンアップしていない可能性があります。私立中学の難関校の算数と同じく、一見「解けそうだ」と思っても、実際に解いてみると手数が多かったり、計算が煩雑だったりとと、見た目と実際の難易度に差があることがあります。逆に、複雑な問題に見えても、リード文や図や表がヒントになっていることも多くて解いてみると決してそんなことはなかったということもよくあります。塾の入試分析会は、入試問題を入手した後に後付けで解説しているに過ぎない可能性もあると思っておきましょう。現実的な対応として、①大設問の最初の問題は、その問題の解き方の誘導(説明)の場合があり、難度が低い場合が多いので取りこぼさないようにする、②過去問演習する時に一問にかけていい時間を把握しておき、試験時間内に幾つかのチェックポイントを設け、時間が足りなかったというようなこといならないよう練習をするなどが考えられます。また、傾向は変わる可能性が私立中学より大きいので、理科の○○分野が好き、算数だと図形が好きだという特徴があったとしても当日は、その得意にとらわれすぎて時間を使いすぎないようにしましょう。

<全国の入試問題を制覇しましょうの嘘>

公立中高一貫校の適性検査の問題は、都道府県によって大きな難度の差があります。私立中学受験生も併願する可能性の高い地域、特に首都圏(一部関西圏)は難度が非常に高いです。対策も十分ではない段階で、「ちょっとみてみよう」とすると自信とやる気を同時に失う可能性が高いので注意が必要です。その状況を利用して、首都圏(一部関西圏)にお住まいの方は、解きやすそうな他県のものをやるのは一つの手です。逆に他県の方は、首都圏(一部関西圏)の過去問には無理して触れる必要もないと言えるでしょう。上記の理由で、過去問全国制覇というのは、気合と根性はわかりますが合否には大きな意味がありませんし(例えば、私立入試で埼玉の学校は偏差値に関係なく全部解きます!というケースはありません)、解説がついていない過去問をやるのは、復習ができないのでこれも無理がある学習といえるのではないでしょうか?時間の限られた入試においては、無駄なことをやらないのは大事なポイントです。

bolognese dogs sitting on a rock
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