・「公立中高一貫校しか進学しないので、他は受けません」という方もいらっしゃいます。ご家庭の方針などでその決定が大事だとは思いますが、公立中高一貫校を受ける生徒だけでも何百人もの生徒を見てきた立場として少し私見をお伝えします。
小学6年生、12歳の子供たちにとって「不合格」という2文字は、そんなに甘くない、倍率は高いという認識があろうとも受け入れ難いものです。しかも、受験をする生徒はある程度、勉強に関しては自信があるケースも多いでしょう。勝負事の常ではありますが、自分より力が下だと思っていたクラスの生徒が成功していることを目の当たりにすることもあるでしょう。そのときの残念な木本は、中学に入学してからの学習生活に大きな影を落とすことがあります。
基本的には、公立中高一貫校の受験日避ける日程で、私立中学が適性検査型の入試を設定しています。どこか一校でも、「合格をもらった」「頑張りが認められた」という成果を出しておくのは決して悪い選択肢ではないと思います。本人が本気で努力しているようであればあるほど、一校は合格証をもらうというセフティーネットは考えても良いと思います。
蛇足ですが、保護者の方の時代とは違い、高校段階の実質無償化や中学生での特待制度により、「私立中は費用が高額である」という先入観と実際のかかる費用とは差があることがあります。