公立中高一貫校対策（記述編）

公立中高一貫校対策の軸は、記述力と図形（平面・立体両方）です。特に記述に関しては、PISA型読解力の低下が、国を上げての課題になっていますので、より重要視されるでしょう。

さらに昨今では、SDGs関連の出題が増えているので、注目です。2022年現在、別の場所で執筆依頼を受けていますので、公開されたらご紹介できればと思います。

ご家族の会話の中で、身近な世界の課題について話題にのぼることが最高の対策になりますので、下記を参考にしていただければと思います。模試成績の上下や苦手教科の話などばかりだと、家庭が笑顔の場所ではなくなります！！

食品ロス

問題：平成19年度で、3.8％の食品ロスがあります。その量は約500万ｔから900万ｔと言われており、1日の一人当たりの量にすると約100ｇから200ｇになります。その解決策として、あなたができることを150字～200字以内で書きなさい。

解説：100ｇから200ｇというとおにぎり1個ぐらいになります。数字を実際のものにイメージ化する癖をつけると良いでしょう。普段の食卓での会話がそのまま入試対策になります。宮城県では、「砂糖、食塩、脂肪を多くふくむ食事を続けると、体にどのようなよくない影響があると考えられますか？」という出題がありますした。

こんな問題が過去に出ています

問題：あなたの生活を振り返りながら、よりよい睡眠をとるために心がけたことを、具体的に書きなさい。解説：睡眠は、大脳を休ませ回復させたり、記憶や感情を整理し、その固定・消去をしたりする大切な働きを持っています。不規則な睡眠を続けると、体のリズムが崩れてしまいますので、受験生は規則正しい生活は成績向上のためにも大切です。

問題：普通の電車が走る線路は、「レールとレールの間にすき間」をあけてつないでいることが多いのですが、どのような理由からそうなっているのでしょうか。答え：金属は、温度があがると体積が増えるので、すき間をあけておかないと、温度が上がったときに、曲がってしまうおそれがあるから。

問題：次のことわざのうちから一つを選び、選んだことわざの意味について、あなたが考えたり感じたりしたことを、これまでの経験を例に挙げながら４００字前後で書きなさい。(1)千里の道も一歩より、(2)好きこそものの上手なれ、(3)七転び八起き

問題：福祉の学習について、漢字１文字をテーマに、自分たちにできることを考えます。太郎くん「病気の人や体の不自由な人の手助けをすることを考えるため、『助』というのをテーマに考えていきたいと思います」花子さん「たくさんの人の人が過ごしやすいやさしい社会をつくっていくのが大切なので、『優』というのをテーマにしたいと思います」あなたなら、どんな漢字を使って提案しますか。200字前後で書いてみてください。解説：まずは1文字の漢字を決めるところからはじまります。2011年の漢字は「絆」でした。自分の名前にある漢字を使える人もいるかも知れません。自分の名前には、家族の愛情や願いがこもっています。

問題：100円玉、50円玉、10円玉が、あわせて46枚あります。３種類の硬貨を全部あわせると、合計金額が4000円になりました。それぞれの硬貨は、何枚ずつあるでしょうか？答え：100円玉38枚、50円玉3枚、10円玉5枚。算数の鉄則、試行錯誤をやるところから始めていきましょう。

問題：イチロー選手が「連続試合安打が途切れてガッカリしているか？」という質問に校答えました。「僕はいつも一生懸命プレーしようとしているけど、今日は結果が出ませんでした。なぜなら、全力を尽くしたからです。」の内容を踏まえて、あなたが感じたことや考えたことを、あなたの体験を踏まえて、400字以上で書きましょう。

問題：私たちの身の回りに、あまり力を使わなくても楽に作業ができる「てこ」の働きを利用した道具がありますが、「ハサミ」「空き缶つぶし」「一輪車（工事で使うもの）」以外に３つ答えましょう。解答：ツメきり、栓抜き、くぎぬきなど。これは、私立学入試でも頻出。

子どもの詩

問題：次の「子どもの詩」を読んで考えたことを、あなたの経験を例にあげて４００字前後で書いて見ましょう。

『顔ってね
ないた顔　おこった顔
笑った顔　ねぼけた顔
いろいろあるの
人間は
そのいろいろな顔のおめんを
次々にかぶったり
ぬいだりしているの』

解説：心理学では「ペルソナ」という言葉があります。奥深い問題です。

一番大切なことを最後に書きます！！

このような問題を対策するための学習は、将来のためにも無駄にはならないと確信しています。