朝日新聞が2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏をインタビューしたときの内容をご紹介します。
私が子どもに伝えたいのは、「面倒くさいことから逃げるな!」
大人が気をつけなくてはいけないのは、「効率ばかり求めるな!」
の2つです。
「探査機のはやぶさが小惑星の岩石を取ってくるような研究は、多くの人が興味を持ちます。でも、注目されない数多くの基礎研究がある。それらはきわめて効率が悪いんです。それならやめておけ、となったら、科学技術の進歩は止まってしまう。きわめて効率が悪い、という認識を持って受けいれられる、そういう懐の深さをもった社会になって欲しいと思います」
黄砂には抱かれたくない
理科では、「なぜ?」「どうして?」という好奇心を大事にして、理科を好きになってもらうということが大切!
□黄砂はゴビ砂漠から一日で日本に来る
ゴビ砂漠の砂は、直径5~50ミクロンと細かく冬の乾燥期で乾いて軽いため、上昇気流で上空1万メートルまで舞い上がり、時速180キロものの速度で飛びます。日本までは4000キロなので、1日で到達可能。
□トンボをさかさまに飛ばすには?
トンボには、光を背に受けて飛ぶという習性があります。普段は太陽が背にあるため、きちんと飛べています。これが、真っ暗な部屋で懐中電灯などを使ってトンボを下から照らすと、誤ってひっくり返って飛ぶことがあるそうです。(実験を思いついた人が偉い!)
□世界の活火山の約1割が日本に集中
日本の国土は狭いのに、86の活火山があります。死火山なども含めれば、250もの火山があります。