・一般に早期学習と呼ばれるものは、やり方によってはメリットがあるものもあります。無理に情報を詰め込んだり、具体的な成果を求めてやらせたりするのはNGです。大好きなお母さんが「やりなさい」と言えば、子供は頑張って学習に取り組むかもしれません、しかし、未熟な脳に負担をかけて「学習はつらい」という記憶が作られてしまうと、結局、勉強嫌いの子供をつくることになってしまいます。私の塾には、小5から生徒をお預かりしていますが、勉強嫌いの生徒を好きに変えるには非常に時間と手間がかかります。それまで塾に行っていない生徒が、入試直前に入って急激に成績を伸ばすのは、「勉強が嫌い」という感覚がないのも一つの原因であろうと思います。
・脳医学的に考えると、暗い性格ではスポーツでも勉強でも持てる力を十分に発揮することは難しいと思います。性格が暗いと言うのは、言い換えれば「自分を守る自己保存の本能が強すぎて、慎重になってしまう。そのために、物事を捉える力が弱い」からかも知れません。
・塾の先生など、指導者を好きになることは大事です。嫌いな先生の教科の成績が良いと言うことはまずありません。ただし、子どもは「怒られたり」「厳しく指導されたり」するとその本意を理解できずに、先生が嫌いになってしまうこともあるでしょう。今まではそんな感じは全く受けなかったのに、急に先生の悪口を言い出した場合は、親は単純に「そうね」と同調したり、子どもの言葉を間に受けて怒りの感情を出したりしないようにしたいものです。状況を考えて、これは子どもにも非があるなと思った場合は、「でも、先生にはこんな良いところがあるよね」「先生の言いたいことは、本当はこうだったんじゃないの」と言い聞かせて、子供が先生のことを好きでいられるようにしてあげましょう。「先生の教え方が悪いから、成績が良くないのは自分のせいじゃない」と言うようなことを言い出したら、黄色信号です。本当に良くない先生ならば、クラス全員の成績が低迷しているはずなので、その辺りも調べてみてはいかがでしょうか。