国際的に通用する人材をつくるため、というのが教育改革の柱の一つになっていますし、私学さんに通う目的の一つにもなっています。
ところが、ここ最近の話かというと寺子屋から小学校に変わる明治には、同じことがうたわれています。
島崎藤村の「夜明け前」より
『石盤を用いてまず片仮名を教え、それより習字本を授けよ。地図を示せ。地球儀を示せ。日本史略および万国地誌略を問答せよ』
英語を学習する前に、日本史や地理の学習はしっかりやっておくべし。です。
大きな耳
渋谷教育学園渋谷の田村校長先生のお父様方へのメッセージです。将来の進路の話になるときに、親が達成できなかったことを子供に求めたり、自分の夢を子供に託したりするケースがあると思いますが、まずは<子供自身の人生>であることを確認しましょう。
「以前、NHKでプロ野球の元コーチが高校教師になった様子を紹介する番組がありました。その先生が、生徒に対する心構えで挙げていたのが<大きな耳、小さな口、優しい目>という3つのフレーズでした。これが父親として、とても大事な心構えだなと思います」
話をよく聞いてあげること。
あまり口を出さないこと。
見守ってあげること。
メッセージパート②
「キューブラー・ロスという精神科医がいました。彼女は膨大な量の自殺した人の日記を調べたのですが、共通した傾向があることに気づきました。それは何か。自殺者の日記には、<自分のこと>しか書かれていなかったのです」
講話されているホールは、水を打ったように静まり返るそうです。
私も、これ以上付け足す言葉を持ちません。