大げさに考えるのはやめて、ものごとをあるがままに見てみることは大切です。
とくに、今はマイナスの状況におかれているなあ、というときには悪いほうに悪いほうに・・とエスカレートして考えてしまう傾向にあります。「なぜ自分だけ・・」「どうせ努力しても・・」
などという考えが出てきたときには、黄色信号。
アランの幸福論にはこんな記述があります。
「あなたが今おかれている状態は、ほかの人たちと少しも変わりはない。ただあなたは、不幸なことに頭がいい。そのため自分にことに意識を向けすぎて、悲しくなったりうれしくなったりする理由を知ろうとするのだ。」
さらに、大げさに考えるよりも、気軽な行動や気分転換が大事だとも言っています。
「バイオリンでも手にとって弾きはじめるほうが、頭で感情を追い払おうとするよりもずっと簡単。これが賢人の知恵である。」
「ふさぎこんでいる人に言いたいことはただひとつ。『遠くに目をやろう』。人間の目はそんな近くに焦点を合わせるようにできてはいない。だから宙を見つめると安らぐのである。星空をながめるとき、あるいは果てしない海をながめるとき、目の緊張が完全にほぐれる。目がほぐれると心が解き放たれ、足取りも自信にあふれる。自分の内部のすべて(臓器までも!)がほぐれ、しなやかになる。」