1970年の大阪万博を題材にした星新一の随筆がありますが、その一節。
「われわれが過去から受け継ぐべきものはペーソスで、
未来に目指すべきはユーモア」
アメリカが未来だと信じられていた50年前、日米の小話や漫画を分析していた星新一は日本人のコミュ二ケーション下手は国民性ではなく社会基盤のせいだと考えました。多民族、多宗教の社会ではコミュニケーションに潤滑油が必要。黙っているだけだと誤解されるために、冗談のひとつも披露しなければなりません。
少なくともユーモアを理解する動物は人間しかいません。
英語と同じように、ユーモアもコミュニケーションの道具。