脳には「凶器注目効果」というものがある。脳は、生命維持のためにナイフなどの自分の生命を脅かすものに対して最も反応する仕組みを持っている。ナイフほどではないが、間違えたら怒られるというよう状況を作ると、必然的に隣にいる大人に意識が向かう。大人に怒られることを回避することを意識しるあまりに、集中力を欠くため間違いが多くなる。そして怒られるという負の無限ループにハマることがある。
「親ばなれや子離れが成績向上の秘訣」「笑顔の家庭には笑顔の合格」ということを講演会などで話すことがあるが、その根拠が上段の内容である。耳障りの良い言葉だけを選んで語っているわけでもない。同じく、塾に通うこと、問題を解くことをを楽しんでいる生徒は、いずれ最後に花を咲かせるものである。