交差点でいくら車を待っていても、手をあげなければ停まってはくれません。いろんなセミナーや研修会に出ても「これを学びたい」という気持ちがない限りは、得るものは多くありません。
これは「○○特訓」などのオプション講座も同じだと思います。特に自分が志望している学校の冠講座ではない場合(例えば聖光学院を志望しているが開成特訓に出るというような場合、慶應湘南藤沢を志望しているが慶應系という幾つかの学校を包含した特訓に出ている場合)は、要注意です。本人が「これを学ぶために参加している」というような意識がない場合は、学習効果は薄いでしょう。極端にいうと、しっかりと過去問をやっていた方がましなケースすらあります。
最後に少し提言を。数十年前と比べると、低学年から塾に通わせるのがいつの間にか当たり前の風潮になり、授業日数が増え時間も伸びていて、オプション講座のバラエティも増え、トータルの料金も高くなっています。(確かに物価の上昇はありますが、授業料が下がっている塾があったら教えてください)。それだけの時間と費用をいただいているにもかかわらず、「○○特訓を取らないと合格はできない」という説明はどうなのでしょうか?確かに一部の最難関校には当てはまることかも知れません(それでも全教科の対策を均等に必要ではありません)通常授業に加えて、過去問指導をきちんとすれば合格というのは、本当に無理ゲーだとは私には思えません。
