言葉が通じない相手は、ものをいう野菜と思え。
第一のメリット
自己肯定感が高められます。手間と愛情をかければ、野菜は豊かな実りで応えてくれます。人間が相手だとこれをしたのに返してくれなかった」「あれをして欲しかったににしてくれなかった」と、誤解やすれ違いで落胆したり失望したりすることがありますが、野菜相手にはそれがありません。
第二のメリット
不条理耐性が鍛えられます、野菜作りは努力が結果につながりやすいものの、百発百中の成功はありません。日照時間で生育が進まなかったり、長雨で病気になったり、害虫に食われてしまったり、収穫目前に台風がきて、畑を台無しにされて悔しい思いをすることがあります。けれども、腹を立てたところでどうしようもありません。
第三のメリット
仕事の段取りや優先順位をつけるのが上手くなります。野菜作りでは、必要な手順を端折るわけにはいかないし、手を抜けばそのツケは後で必ず取らされます。大抵の作業はやり直しがきかず、教訓を活かすには翌年の作付まで待たなければなりません、
第四のメリット
野菜作りで得る知見は、職場環境の整備や人材育成に活かせます。「土壌と野菜」の関係は「職場と人材」の関係に相通ずるところがあります。しっかり耕して空気を混ぜ込んだ土壌では、野菜がすくすく育ちます。同じように、心理的安全を高めて風通しを良くした職場では、社員がいきいきと働けます。ところが、過保護にして水や堆肥を入れすぎても、根腐れや肥料やけを起こして野菜はダメになってしまうのです。