「子どもは何を考えているかわからない」「どう対処していいかわからない」という事実を「早急に解決すべきトラブル」とみなさず、むしろ「子どもが何を考えているのかわからなくて当たり前」「どう対処して良いかわからなくて当たり前」と「肚を括る」と見えてくるものが多い。
家族での対話の基本というのは、「お腹減ってる?ご飯あるよ」とか、「お風呂入る?沸いてるよ」とか、「眠い?お布団干しておいたよ」とか、そういう生理的な快の提供と不快の除去というところにある。それがクリアできたら、家族としてはもう上等。
「子どもの話をよく聴こう」という標語に乗っかるより、その前に子どもの存在をちゃんと視野に入れることに方が優先事項が高い。
ビックリが子どもを伸ばす
子どもは、年長者かつ社会的にある程度承認されている人から承認されるという形でしか自己掌握できないから、大人による承認が必要、特に自分が尊敬しており人からきちんと評価されると、すごく大きな自信になる。
「文章を読むのが早くなったね!」「こんな問題が解けるなんてすごいな」という大人の驚きが子どもを大きく伸ばす。
子どもの喜びとは、大人に敬意を払われた、という経験。