「ラオスにいったい何があるというんですか?紀行文集」(文藝春秋)という村上春樹さんの本を読んだときから、行ってみたかったラオスに2019年冬に行って参りました。
ラオスの観光ハイライトは、朝5時半から行われる子どものお坊さんたちの「托鉢(たくはつ)」です。仏教国のラオスでは、家が貧しく食事や教育を十分に受けさせられない場合など、修行僧として寺院に入る習慣があります。少年たちは、朝4時に起床して掃除、5時半ごろから托鉢という超早起きの生活です。恋愛適齢期でも、女性と触れ合うことは禁止です。
ある少年のお母さんは、毎朝、蒸したもち米を托鉢のために準備します。修行中の子どもには話しかけてはいけませんし、目も合わせることもできないという厳格なルールがあります。毎日、食べ物を持っていくことだけが、親子の愛情の確認方法です。
言葉もアイコンタクトなくとも、心は通じるものです。
ありがとう、助かったよ。
心理学者アルフレッド・アドラーのことばをご紹介します。
□「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
□誰かが始めなければならない。他の人が協力的ではないとしても、それはあなたには関係がない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。
□たとえ不治の病の床にあっても、 天をうらみ泣き暮らすか、 周囲に感謝し余生を充実させるか、 それは自分で決めることができる。
□大切なことは共感すること。共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることだ。
□どうしたらみんなを喜ばすことができるかを、毎日考えるようにしなさい。そうすれば憂鬱な気持ちなど、吹き飛んでしまいます。反対に自分のことばかり考えていたら、どんどん不幸になってしまいますよ。
□「みんなが私を嫌っている」「今回駄目だったから次も駄目だ」という思い込みは、冷静に立証すれば消えていく。
□幸せの三要素は、自分自身が好きかどうか。よい人間関係を持っているかどうか。そして、人や社会に貢献しているかどうか。
□健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。
□自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受けとるよりも多く、相手に与えること。幸福になる唯一の道である。
□「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう。
□判断に迷ったときは、より大きな集団の利益を優先することだ。自分よりも仲間たち。仲間たちよりも社会全体。そうすれば判断を間違うことはないだろう。
□苦しみから抜け出す方法はたった1つ。他の人を喜ばせることだ。「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。
□楽観的であれ。過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく、今現在の「ここ」だけを見るのだ。
□「自分は役立っている」と実感するのに、相手から感謝されることや、ほめられることは不要である。貢献感は「自己満足」でいいのだ。
□できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。