心理学的ホメオスタシス
人間の脳は、「生命の維持」を最優先に考えています。ですから、あなたが「今生きている」のであれば、あなたが何か新しいことを始めようとしたり、何かにチャレンジしようとしたりすると、脳があなたが変化しないようにあの手、この手を使って全力で邪魔をしてきます。
何かを始めようとしたら、あるときは「不安」という感情を生み出したり、ある時は「寂しさ」という感情を生み出したり、また、ある時は「自分にはできない理由」を探してきたり、同じことをして失敗した人の例をSNSなどで無意識に探したりといったようなことを行います。このように、脳が変化を止めようとする働きを、「心理的ホメオスタシス(心理学的恒常性)」といいます。
ここで大切なのは、「自分が変化しようとする時に、心理学ホメオスタシスが働くという事実を認識しておくことです。何か、新しいことを始める際にドキドキしたろ、不安を感じたりするものだという前提でいれば、マイナスの感情に戸惑うことが減り、右往左往することが少なくなる確率が高くなるはずです。