「人生には成功と失敗があるのではなく、成功と成長があるだけだ」
失敗したなあと思っても、必要以上に引きずられることなく、むしろ前向きに捉えて振り返り、次に繋げることが勝利の秘訣。
また、すべてのことが勝利へのステップと考えることのできる心の余裕をもつことが、長丁場の戦いには必要です。(そして、人生という戦いは長丁場)
自分を許す
誰でもまちがいを犯したり、失敗したりします。でも、そのあとどう対処するかのほうが、間違えたり失敗したことよりもはるかに重要です。研究結果では、「自分に対して思いやりを持つことで罪悪感が和らぎ、自分自身に対する責任感が増す」ことがわかっています。
失敗したときには、次の3つのことを考えましょう。
①どんな気持ちがしますか?
自己批判の気持ちはありますか?もしあるとすれば、どんな言葉で自分を批判しているでしょうか?このように落ち着いて考えていけば、逃げたりせずに自分の心のなかを見つめられるようになります。
②人間だもの
あなたが好きな人や尊敬する人で、同じように苦しんだりした経験のある人はいないでしょうか?そんな風に考えてみれば、自分を批判して自信をなくすようなことが減るかも知れません。
③友だちにはどんな言葉をかけますか?
親しい友だちが同じような失敗をしたら、どんな言葉をかけてあげたいか考えて見ましょう。あなたならどうやって励ましますか?その言葉を自分にかけてあげれば、気を取り直して、また頑張ることができるでしょう。
転ぶより、立ち上がることのほうが重要。
失敗より先延ばしの方がよくない
人には、「明日はもっとできる」と考える習性があるということが研究で分かっています。私たち先のことを楽観視してしまうせいで、やるべきことがあってもあとでやろうと思うだけでなく、あとになればかんたんにできると思いがちです。心理学者らの研究によって、私たちは今日よりもあとのほうが自由な時間があるはずだという、まちがった予想をすることがわかりました。
大切なのは、「明日も同じ行動をする」と考えることです。
明日からちゃんとやればいいや、という言い訳をできなくすることです。
許すなら許せ
許すということは、覚悟をもって全部許すということ。戦国武将の逸話です。
加藤嘉明は、南京の陶器である10枚そろった「手塩皿」を宝物にしていました。大事なお客が来た時は、いつもこの手塩皿でもてなしていたといいます。
ところがある日、側近の若者が誤って皿を一枚割ってしまいました。若者は青くなり、大事な殿様の宝物を割ってしまったので、打ち首になるだろうと死を覚悟した。しかし嘉明は残りの9枚を持ってきて、なんと残らず全て割り始めたのである。これには若者も驚いた。すると嘉明は、
「残りの皿をそのままにしておくと、この皿を出すたびにお前は仲間から白い目で見られる。だったら全て無くしてしまえばいいのだ」
ラグビーの「ノーサイドの精神」と同じです。
一度許したことを、後々持ち出しては怒る、ということを繰り返さないように。
コンセント
家電量販店にビデオデッキとかの電源が入らないという質問が電話でかかってきたとします。一番可能性があるのは「コンセントがささってない」だという話ですが、そのまま直接言うと「バカにするな!」などと、お客様に怒られたりするそうです。
そこで考え出された返答は、
「いったん抜いて指してください」
素直
国語の教師として子どもたちに伝えているのは2つ。行間を読もうとするのは、物語文の読解として重要です。ただし、行間を読もうとしすぎてしまう結果、<素直に>文章に向き合っていない場合に選択ミスが多くなります。
①「書いてないことまで読み取らないこと」
②「書いていないことまで書いてある選択肢を選ばないこと」
人と接するときも同じことが言えるのではないでしょうか?
「いつも悪口をいわれているのでは?」などと疑心暗鬼になってしまっているケースなどがないのか、気をつけたいものです。
おまけ
性格判断で「優柔不断なほうである」という質問に対して1分悩んだあと「いいえ」を選択する。
人間とは、そんな不思議な生き物です。
子育て本、教育本には、見守ることの重要性が書かれてあります
「鶏が卵を産み、雛がかえり、成長して、親鳥になる経過を思い描いてほしい。卵は親鳥が21日間温めると、雛になる。この21日間は、外から眺めている限り、なんの変化も観察できない。しかし、卵の殻のなかでは絶え間なく変化が続き、雛へと成長していく。このように雌伏期間というものがある。学習でも、外から見る限り、はじめはなんの変化も観察できない。しかし忍耐を持って続けていくうちに、大きな変化が外から分かるようになる。」
「見方を変えれば、壁にぶつかることは成功体験の証。なぜなら壁にぶつかるまで努力を続けたということだから。」
21日=3週間!というのは、覚えておいていい数字。