我が子の過去

そもそも「各種の能力」には、生まれながらに個人差があります。運動の得意な子や歌が得意な子もいます。勉強が得意な子どもは、情報処理能力と記憶力に秀でています。また、その成長速度にも多少の個人差が生じるのは当然のことです。

だから、「他人の子ども」と比べないというのは、数字での競争が避けられない中学入試に参入する時の親の覚悟の前提であるべきだと思います。比べるなら、「我が子の過去」です。どれだけ成長したかに焦点を当てると健全な受験勉強につながります。

そして、前段と矛盾するように聞こえるかも知れませんが、体格差などの影響が大きいスポーツなどと比べて、勉強については先天的な能力だけにとらわれない逆転現象が見られることも間違いありません。