「整理整頓」という言葉がありますが、京都大学名誉教授であった梅棹忠夫さんは、「知的生産の技術」(岩波新書)という本の中で、整理と整頓を区別しています。まとめると、こんなふうになります。
散らかった本を内容とは関係なしに、同じ大きさの本を集めて書棚に並べる=整頓
見た目は乱雑でも、必要なものをすぐに取り出せる=整理
書斎があまりにきれいであれば、あまり勉強をしていない証拠。本を取り出して読み、また片づける(あるいは、片づけないままにしておく)ことを何度も繰り返すなかで勉強を続けていると、外面ではない心がつくり出した秩序が形成されるのだ。
受験生に置きかえると、シンプルに
「自分の部屋を片づけるのは、自分の仕事」
ということではないでしょうか?
