明治維新の末期、幕府側の親藩として最後まで討幕軍に抵抗したのは会津藩の白虎隊と庄内藩。庄内藩を攻めたのが、薩摩藩士を中核に編成された官軍であった。戦いの末、庄内藩は降伏する。官軍の参謀の黒田清隆は城の明け渡しに登城すると、上座に座った。下座には、若い藩主・酒井忠篤が座る。城明け渡しの儀式が終わると、黒田は下座に下がり「そこは貴殿の席である」と上座を譲った。城下では、勝った薩摩藩主は刀を差さず、庄内藩主に帯刀を許した。一連の指示を出していたのが、西郷隆盛である。
こういう話に、心打たれる。そして、旅をすることでそういう物語と出会うのが面白い。


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