青森県で生を受けた太宰治。当時、旧制中学への進学率は5%前後と言われていましたので、学校成績も優秀。太宰は、弘前中学から弘前高校へと進学。井伏鱒二や志賀直哉、そして芥川龍之介を愛読することになります。
『本を読まないということは、その人が孤独ではないという証拠である。(如是我聞より)』
芥川の死去に衝撃を受けた後、高校をなんとか卒業し、東京帝国大学に進学します。青春時代の文学(本)との出会いは、何と影響の多いものか。私の高校時代は、遠藤周作と司馬遼太郎でした。
<卒塾生へ>
大学生が良い就職活動をする際には、読書に月1万円使うとされています。大学時代の読書は、職業選択にも、人生にも大きな影響を与えます。月に10冊以上を読むと世の中全体から見ても「相当本を読んでいる人」になれます。
比べるな
松尾芭蕉の俳句
「草いろいろ おのおの花の 手柄かな」
中学入試の頻出作家、静岡大学教授の稲垣栄洋さんはこう言います。
<優れたものしか生き残れない、それが自然界の厳しい鉄則である。もし、黄色い花が優れているのであれば、世の中の植物はすべて黄色い花になるはずである。春に咲くということが優れているのであれば、秋に咲く花はすべて滅んでしまうはずだ。>
比べるな。優劣をつけるな。
花は自分を誰とも比べない。
だから、美しい。