保護者の方からも相談があるケースですが、スクール以外で模擬試験を受けるときは、「友だちどうしで行かない」というのも一つの手です。行きかえりに友達がいるのは安心ですが、せっかくの対外試合のチャンスなので、入試当日と同じような環境をつくることも大切です。対外試合を受けるチャンスがそうたびたび作れるわけではありませんので、もったいないということと、入試が始まったら「孤独な戦いである」という覚悟を決めることも大切なのではないでしょうか。
模試会場が、自分の志望校の場合は、机の高さやトイレの位置などをしっておくことは、入試当日に非常に有利になります。中学校によっては、教室に時計がないケースもありますので、当日は腕時計を忘れないようにしておいて良かったという卒業生の体験談もあります。積極的に参加したほうが良いでしょう。
やり直し
模擬試験をうまく活用するコツは、やり直しを「すぐに」行うこと。はじめて試験を受けるときとか、会場がスクール外の場合は集中力もあがっています。模試の問題も頭に入っていることが多く、緊張感が解けないうちに「すぐ」にやり直しをするのは大変効果的です。出題されている内容も、その単元の絞り込まれたポイントであることが多いので、学習効果も高いといえるでしょう。解けない問題については、解説をしっかり読むことからはじめると良いと思います。
また、小6受験生については、合格判定模試だけはしっかり別にファイルしておくことも大切です。各回の出題範囲が違いますので、入試直前に自分の弱点単元の最後のツメをするときに有効です。
声かけ
「入試会場から、子どもが『できた!』といって帰ってきたときは惨敗のケースもあり、『ダメだった』という顔だったときは必ずしも不合格とは限らない」
前者のケースは、ハイテンションになり過ぎて問題を冷静に読んでいないとかミスが多発しているケースが考えられます。後者の場合は「問3までは出来たと思うけど、問4の(3)は自信がないなあ」とか問題の細部が口に出てくるようであれば、冷静に問題に当たったということが分かりますので、子どもが言っていたよりも良い点数であるケースが多く見受けられます。実際より悪くいっておいて、保護者の反応に保険をかけるようなタイプは別にして、良く問題と戦ってきたといえるのではないかと思います。
模擬試験会場に送り迎えされるのであれば、戻ってきたお子様の様子を観察してみてはいかがでしょうか。