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歴史をなぜ学ぶのか?

昔から「歴史は鏡である」という言い方をする。古代では「大鏡」「増鏡」「水鏡」「今鏡」、中世では「吾妻鏡」がある。鏡に過去を写し出し、未来を捉えるという捉え方から来ている。今のような情報社会でない時代には、必要な知恵だったのだろう。

徳川家康が、「260年の平和」という大事業を成し遂げたのも、織田信長や豊臣秀吉の成功例だけではなく、失敗例を参考にしたことが理由として挙げられる。「前車の覆るは、後車の戒め」ということわざもある。前を行く車(牛車や馬車)が轍にはまって転覆すると、それを見た後ろから行く車は、「ああ、あそこは轍があって危ないな」と注意して通ることができる。

子どもに「歴史とか勉強して何になるの?」と聞かれた時に、「テストに出るから」ではない答えを求めているはずなので、説明できるようになっておきたい。

brown cattle on open field
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