渋沢栄一「君は、何のために「働く」のか」(三笠書房・竹内均)を読みました。
□「憂きことの なおこの上に 積もれかし かぎりある身の 力ためさん」
何かを行う時に最初から失敗や挫折を覚悟してかかるのも、心を安らかにする一手段であると思う。
□「自分自身の利害得失が、同時に社会の利害得失と一致するような仕事」を行うことで、一個の人物として押しも押されぬ風格を備え、優れた人物ちとして世に出ることができる。
□梶原景時は、子孫の繁栄のために子を救った。
・本気なら、石の上にも10年の気概を。
(ソルトレークは25万年、グランドキャニオンは5万年かかって現在の地形となった)
□凸レンズによって一点に集められた太陽の光線は、物を焼き尽くす力となる。それと同じように、一つのことに全力を集中するのいは、修養場も極めて大切なことである。
□徳川家康が側近の若い者に金のなるきを描いて示したとも伝えられている。その中心には、「しょうじ木」「慈悲ぶか木」「万事にほどよ木」を置き、左右の枝を茂らせたという。
教え子の誰かが、将来お札にならないかなあ。