千利休は、呑口がかけてしまった茶わんでも捨てなかったそうです。茶わんとしての用をなさなくなったのですから捨てても構わないのですが、利休は、何か別の用途に持ちいることができないかと考えました。
ある時、花瓶に使うことを思いつきました。花をさしてみると、今までにない趣を醸し出します。茶道では、これを「見立てる」と言います。あるものを、まったく別のことに用いることで、新しい趣向を作り出す。そこに流れるのは、物を大切にする、あたたかい心です。
また。常しきにとらわれない、豊かな想像力です。この心と想像力が「茶」という、日本を象徴する文化を作り出しました。
□私は、教育者でもありますので人の良いところをしっかりと伸ばさねばと思いました。