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石に立つ矢

『人の己(おの)れを知らざるを患(うれ)えず、己れ人を知らざるを患う』

⇒人が自分のことを知ってくれないということは、それはどうでもよい。むしろ自分が他人のすぐれた点を知らずにいる方が問題だ。(論語)

『石に立つ矢』

⇒必死になってやれば、いかなることも不可能ではない。「昔、ある武将が、闇夜に歩いていると、大きな虎が伏してこちらをうかがっているのに気づいた。武将は、一心をこらして、ねらいを定め、渾身の力で矢を放ったところ、見事その虎をしとめたように見えた。しかし、近づいてよく見ると、それは虎ではなく、虎に似た岩石であった。しかも矢じりだけでなく、矢羽根(根元)までも岩にめり込んでいた」というのである。この話の面白いところは、はじめから岩であれば、これを射ることもなく、もちろん、不可能を可能にするよう努力することもない点にある。(韓詩外伝)

photography of stones
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