パルマ大学の実験では、他人の不機嫌な表情をビデオを見せると、脳内では嫌な臭いをかいだときと同じような反応をすることがわかりました。実験者のジャコモ・リッツォラッティは、「ミラーニューロン」という言葉を広めた人でもあります。私たちは、他人の不機嫌な顔や不安なしぐさを見ると、自分も不快になったり不安になったりします。相手が笑顔だと、自分も笑顔で返したり、ほっとした気持ちになります。私たちは一緒にいる相手の影響を大きく受けることが、経験的にも科学的にも証明されているということです。
笑顔の家庭(クラスや会社も同じ)のためには、まずは自分が笑顔に。
ミラーニューロンの考え方では、みんなが頑張る中にいると、きっと自分も頑張れる。
ゴシゴシと
「心は、柔らかい布でなでるより、たわしでゴシゴシと磨いたほうが輝く!」
時間がない
『本を読む時間がないのではない!本を読まないから時間がないのだ!!』
という言葉があります。
飛躍して意味を考えてみると、学生時代にしっかり勉強して貯金をつくっておくと、社会人になってからもの凄く大きな差となってくる。
主語の使い方
テキサス大学のジェイムズ・ペンベイカーさんが調査をした結果、つぎのようなことが分かったということです。相手との会話において「私」や「私たち」といった一人称が使われれるのは、2人の関係が良好だという傾向があります。一方、「君はいつもそう思う」「あなたは、絶対そうしない」というように二人称が多用される場合は、問題解決がうまくいかない兆しということです。
近しい間だからこそ、ぶつかることも多いはず。売り言葉に買い言葉にならないためにも、「君」「あなた」をできるだけ言わないよう心がけたいものです。
陣痛
何か大事な試験や発表会や試合など、明日に控えた心境は、どんなものでしょうか? 緊張感・不安・プレッシャー・心配・・・。 いろいろな思いがよぎっていることと思います。 しかも、こんなときに浮かんでくるのは、どちらかというと、あまり良いイメージにつながるものではないんですよね
でも、それが普通なんです。当たり前のことなんです。 だから、それらを打ち消したり、悪いことだと考える必要は、ありません。 これって、言ってみれば、お産の前の陣痛みたいなものです。 「もうすぐ産まれるよ」というメッセージ、儀式なんです。
陣痛を経なければ、お産はできません。
中学受験を終えて、産まれてくるのは、「○○中学生としてのあなた」です。
反省しすぎない
「もっと、きちんと勉強をしておけばよかった」という気持ちは、誰もが持つものでしょう。
でも、考えて欲しいことが、あります。 今回の受験勉強を始めた当時のことです。 勉強はスムーズに進みましたか? 問題は、順調に解けましたか? それが、現時点では、どうでしょうか。 確かに、完璧ではないかもしれません。 まだまだ、やり足りないことも、あるかもしれません。
それでも、少しは(もしくは、かなり)進歩している。 そんな気持ちはしてきませんか?
自分なりに、結構頑張ってきたなと、思えませんか?
例えば、リハビリで歩行訓練をしている患者さんがいるとします。 その人は、毎日訓練を続けているが、2、3歩しか足が出ないとしたら、あなたは、どう評価しますか?
他の人と比べて、「歩けないんじゃ、ダメだ」と思いますか? 元気な時の本人と比べて、「歩けないんじゃ、ダメだ」と思いますか?
それとも、入院当時と比べて、 「あの時は、立つこともできなかったのに、すごい進歩じゃないか」と思いますか?
どの評価が正解とは、書きませんが、もしあなたが、患者さんの進歩を認めてあげられる人であるならば、どうして、自分自身の進歩を認めてあげられないなんてことになるのでしょうか?
完璧な成果が出ていない=進歩していない。
この考えは、正しいのでしょうか?