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箱根駅伝

・毎年正月に行われる箱根駅伝。彼らのほとんどが、陸上に関心を持ち大学駅伝で箱根を走り、社会へ出ます、どんなに一生懸命、陸上、駅伝に打ち込んでも、陸上で一生食べていける人は少ないと思います。多くの学生にとっては、「箱根駅伝から何を学んだか」ということが課題になるのだと思います。たとえ駅伝に出られなくても、駅伝の関わりを通して自己の人生に影響するものを学んでこそ、その後の人生の生きる力になるのだと思います。

・子供は、のちのち社会に出て人と関わることになるのですから、人と人との間にある垣根(ハードル)を超えることに慣れさせておく必要があります。大学生になっても「私は、人見知りをしてしまうのです」では困るからです。

・いまだ自律する習慣のない子供に、もう中学生になったのだからと言われても、子供はよちよち歩きの中学生です。

・「笑顔で明るい子には注意を」。思春期の子供達は、自分自身と葛藤しながら自己を構築していくのですから、常に明るいのは心配です。

・挨拶は、相手の求める気遣いに気づくためでもあり、相手を知るための手段にもなります。

周りから好かれ、相手から話しかけられやすくなります。そうすると、いろいろな情報が集まって来て周りの人との人間関係がよくなり、時に仲間に誘われたり、自分が大変な時には協力してもらえるようになるという付加価値も考えられます。

・反抗期を、よく強風の中で凧を揚げているようなもの、と喩えられます。風が強くなった時に凧の糸を強く引くと、糸が切れて凧はどこかに飛んでいってしまいます。反抗期になった男の子の母親が、自分にはお昼の弁当作りだけだと助言され、毎日黙ってお弁当づくりを続けた結果、卒業時に子供から「お母さん、今まで毎日美味しいお弁当をありがとう」と言われ、子育ての難しさと感動を味合わせてもらったという話があります。

・東日本大震災の津波に襲われ、宮城県石巻市の大川小学校の多くの児童や教職員が犠牲になりました。その時、6年生だった次女を失った元中学教諭の佐藤敏夫さんの講演を聴く機会がありました。中学校では、防災担当でもあった佐藤さんは、「命を救うための時間も手段も情報もあったのに」と、言葉に力を込めて当時の様子を次のように話されました。地震(津波)は、天災であったかもしれないが、救えた命を救えなかったのは、「組織としての意識決定の問題」である。津波が来たのは、地震の約50分後。その直前まで、子供達は、いつもの防災訓練でしていたように、低地の校庭に集合していた。スクールバスも待機していた。近くには、子供たちが日頃遊んでいる山もあったのに、と。「組織と意思決定の問題」、この激しい社会変化の時代に、子供を預かる私学は、組織が円滑に機能しているか。意思決定は、遅延なく行われているか。子供の指導の問題。教員の人間関係や働く環境づくりの問題。保護者と学校の連携など。学校関係者が相互に、子供を育てるという当事者意識が育っていなければ、想定外のことが怒っても思考停止してしまって速やかな対応はできません。

people running on the road under a cloudy sky
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