引退後のマラソン解説で宗茂選手が語った話。
「いつ自分が引退するときがきたなと思ったかというと、あるマラソンレースでスタートラインに立ったときにちっとも緊張していない自分に気づいたんです。そんなことは今までになかった。それまではいつだって、ものすごく緊張して手に汗がにじんでいたのに、そのレースに限っては全く緊張しなかった。
そのとき、ああ自分はもう引退するべきときにきたんだなって悟りました。普通、緊張するのはよくないことだといわれていますけど、逆で、まだ力があるから緊張するんです。緊張できなくなったら、そのときはもう終わりなんです」
試験前に思い出したい。
決心の強さ
占領下の日本で吉田茂の側近として、連合国軍最高司令官総司令部と渡り合った白洲次郎さんの言葉。
・都合の悪い問題こそ、きちんと正視せよ。
・不要なことは語らない。次郎は、連日、根も葉もない叩かれ方を経験している。それを通して、事実は必ずしも事実として語られず、「有ること無いこと色々尾ひれをつけて」一人歩きをするということもよく分かっていた。
・現実を直視しないと無責任になる。自分の問題としてしっかり引き受けよ。
・いろんな障碍はあるだろう。しかし人間の決心は強いもんだよ。
・人様に、叱られたり、とやかく言われたくらいで、引っ込む心臓は持ち合わせていない。
・人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ半分の人間に積極的に嫌われるように努力しないと、ちゃんとした仕事はできねえぞ。
・「まあまあ」は問題の先送り。
・親切はさりげなく、しかし一生懸命に。
・本当の友情は腹を割りあった仲にのみ生まれる。相手が好きそうなことばかり言って一時的に相手を喜ばして、してやったりと思っているなど浅はかな極みである。