アートを鑑賞している瞬間は、実は感覚遮断に近く、自分の世界に入っている状態です。感覚遮断は、外部世界からの情報をシャットアウトして知覚に上らせない方法です。例えば、今流行りの坐禅やマインドフルネス瞑想も、感覚遮断により自分の内部モデルを観測したり、内受感覚(内臓や筋肉などの働き)を観測したりすることが可能という点で、アート鑑賞と同様の効果があると言えます。
最近では、STEAMと呼ばれる教育法が重要視されています。これらは、芸術やリーダーシップ、コミニケーション能力など、社会的情動的スキルの発達にも焦点を当てた教育です。これらの教育は、学習者が異なる分野や文化に触れることで、新奇体験を促し、また多様性への理解や寛容さが育まれると期待されています。少し難しくなりましたが、アートは単なる趣味や道楽の範疇を超えて現代を生きる私たちにとって大切なものとなっています。アートを通じて、自己理解を深め、感情のコントロールや他者への共感力が向上するとも言われています。
技能科目や芸術系の部活動が充実している学校は、良い学校だと私は思います。