茨城のり子さんに「自分の感受性ぐらい」という詩があります。
『ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ』
SNSなどで不特定の他人とつながりやすい時代だからこそ、重みがあります。
遭難する理由はそうなんです↓
目隠しをした人にサッカー場を歩かせる。
右に曲がって、まっすぐ行くように命じるのだけど、その人はどうしたことか、
フィールドの真ん中で、ぐるぐると円を描いてしまう。
迷うと、人間は同じ場所を徘徊する習性があるのだ。
だから、遭難したら、動かずにじっとしているのがいい。 大事な決断をそのときの感情でするべきではない