ノミの限界
ノミは発達した後ろ脚で、体長の60倍近く跳躍することができます。5ミリののみなら約30センチ跳べる計算になります。
さて、ノミのジャンプについて、こんな実験があります。30センチの跳躍ができるノミを高さ10センチのコップに入れ、上からふたをします。ノミは何とか逃げ出そうとジャンプを繰り返し、そのたびに体をフタに強くぶつけてしまいます。すると、ノミは体が痛いのか、あきらめてしまうのか、フタにぶつからないように10センチに満たない距離しかジャンプをしなくなってしまいます。
そして、フタを取ってあげても、そのジャンプ力はもとには戻らないのです。
あきらめたらそこで試合終了。
または
成功するまでやり続けることに意義がある。
察知する力
鳥は生まれて初めて見た「自分より大きくて動くもの」を親だと思う習性があるので、人間を生まれて初めて見てしまったら、ひよこは人間を親だと思ってしまいます。インプリンティング(刷り込み)という言葉の例でよく出る話です。それでは、逆に卵から孵ったヒナがヒヨコでなかった場合、親のニワトリはどうするのでしょうか。実際に実験をした科学者がいました。
実験に使われたのは、ホロホロ鳥の卵。ニワトリはその卵を一生懸命温めて、無事にヒナを孵します。科学者は、ニワトリはヒヨコを育てるのと同じように、ホロホロ鳥のヒナを育てるだろうと考えていました。
すると、ニワトリはヒナを藪の中につれていくと、アリ塚を掘ってアリの卵を取り出そうとしたのです。ニワトリはアリを食べることはありませんが、ホロホロ鳥は食べます。ニワトリは、自分の子ども(だと思っている)が食べたいものを探して食べさせようとしたのです。
こんなふうに、親には自分の子どもが求めるものを察知する力が備わっているのでしょう。
今日から8月です。
暑い日々が続きますが、休み休みがんばりましょう!!