脳には、「自己保存」というクセがあります。
もう少し簡単にいうと、自分を守ろうとする=「生きたい」という本能に根ざしたクセがあるということ。
非常にわかりやすいのが、人は、自分と反対の意見を言う人を嫌いになるという反応です。
冷静に考えれば、意見が違ったからといって、それを言う人のことまで嫌いになる理由はないはずです。
ところが、脳は自らの意見と異なるものを「自分を守るため」に拒否し、また相手の意見を論破しようとさえすることがあります。
相手が言っていることのほうが理屈としては正しいかもしれないと感じながら、自分の考えを押し付けたり、言い訳めいたことを言ったしまったり、相手に嫌悪感を覚えたり…。
自分の見解と合わないというだけで、聞く耳をもたず、相手の話をさえぎってしまう人もいます。これらはすべて、脳の「自己保存」というクセによるものといえます。
知っておくと、大事な時に冷静になれるチャンスが増えるかと思います。