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芋粥

芥川龍之介の短編に「芋粥(いもがゆ)」という話があります。

貧乏なお侍さんが、いつか「芋粥」をおなか一杯食べたいと思っていました。ある日、それを聞いたお金持ちが「それならば、私がご馳走してあげましょう。一度、うちに来てください」と招待をしました。
お侍さんが、喜んで出かけて見たところ、朝から騒がしい様子。なんと、たくさんの芋の俵が、たくさんのお百姓さんによって続々と屋敷に運び込まれています。やがて、何杯も何杯も、腹一杯になるまで「芋粥」を食べさせられます。夜も同じく、数日間、毎日、毎日「芋粥」を食べさせられます…。

私たちでも、おいしいものを毎日食べさせられたらうんざり。忙しくなると、休みが欲しくなりますが、毎日休みだったら、それはそれで楽しくないものでしょう。人間の欲望とは、そのようにわがままなもの。

目標設定のあり方


さらに、こういうことも言えるかと思いま。理想や夢はそれを達成したときに無になり、また別の理想がうまれる。だったら、 はじめから大きな目標をひとつだけ持つより、小さな目標をたくさん作って、ひとつ一つの目標を達成して多くの喜びを得るのも大事ではないでしょうか。