野口英世
猪苗代湖のそばに、野口英世の生家があります。
その生家の石碑には、こう書いてあります。
「忍耐は苦し、されどその果実は甘し」
「忍耐という木を育てるのは、長い期間を要し、その苦労は並大抵ではない。だが、いつ実るか分からないが、必ず実るその味は格別に甘い」と英世は言っています。忍という時は、刃の下に心と書きます。たとえ、刃で脅されても、じっと耐えよという漢字の成り立ちです。
石川啄木
岩手県に生まれた石川啄木は、テスト中のカンニング発覚・欠席の多さ・成績の悪さから中学校を退学したという経験をもっています。
大人になってからも徴兵検査(社会の授業で習いますが、当時20歳以上の男子全員が兵役の義務がありました)を体が弱いとの理由で失格となっています。また、仕事をやめさせられたことも数知れず。
その石川啄木は、苦しい生活の中でこんな歌をうたっています。
友がみな
われより偉く見ゆる日は
花を買いきて
妻と楽しむ
自分が悪い環境におかれたときでも、あせらずに、他人の成功を喜ぶ。
不景気の日本だからこそ、そんな心の豊かさを「大人」が持たねば。
山本有三
栃木県の郊外に山本有三の碑があります。
「たったひとりしかない自分を
たった一度しかない人生を
ほんとうに生かさなかったら
人間に生まれてきたかいがないじゃないか」
5月病という言葉もありますが、限られた人生という時間をだらだらと過ごすことがいかにもったいないことか。
「もったいない」というのは、資源だけではなく「時間」こそ言えることだと思います。
潜水艦で一番貴重なのは、「水」だといいます。
太平洋戦争中には、毎朝、1人にボール一杯分の水が支給されました。
想像してください。その1杯分の水で、飲むのはもちろん、顔を洗う、歯を磨く、体をふく、トイレを使うなどを工夫しなくてはなりません。顔を洗った水を飲むことがないように、計画的に順序を決めて、行動しなくてはならないのです。
だれしも1日の時間が24時間と決められているように、中学受験生も時間が無限ではありません。だから、計画つまり何をやってから何をやるという順序を決めることが大事です。 ※計画表を立てるのが苦手、計画倒れになる人のファースト・ステップ。
①前日に次の日の準備をしておく、
②朝に今日一日何をするのか、を頭の中で考え