人間の社会は、基本的にピラミッド構造をなしている。どのような国家であれ、企業であれ、トップに上り詰めるのは、ほんのごく一部。
マキャベリの「君主論」も、メディチ家が復権したことにより、政府での職を失い田舎での隠遁生活を余儀なくされたときに書かれたもの。中国の漢詩をみても、左遷の時期に書かれたものがやたら多いことに気づく。「左遷」と「古典の名作」の相関関係は強い。左遷された時期があったからこそ、優秀な人物が十分な時間を取って、後世に残る素晴らしい作品が書けたということ。
この世のリアルを知ることで、強くなれる。と、社会人になった教え子たちに伝えたい。