石川町駅中華街口から徒歩30秒
中学受験国語専門塾です

言い換えよう

アドラー心理学では、悩みはほぼ人間関係であるとされています。とすれば会話を少しだけでも工夫することで、その人間関係は改善するかもしれません。私は、前職では200人以上の部下を抱えていましたが「ちょっと相談があるのですが?」と言われると「トラブルなの?」「退職では?」と緊張した記憶があります。結果的には深刻ではない相談のことが多いのですが、要件をまず言ってくれると気持ちが楽なのに?と思っていました。以下は、社会人の会話のコツですが、親子関係にも十分に活用できると思います。ご参考になれば幸いです。

□「ちょっと」では、どう対応していいかわからない。

・「ちょっといいですか?」

→「○○の件で部長のお知恵を借りたいんですが、今10分ほどお時間いただけますか?」

□曖昧な期限の依頼は大怪我のもと

・「なるはやでお願いできるかな?」

→「今週水曜日の13時までにお願いできますか?」

□あなたにしかいないというロジック

・「手がかかる仕事だけど、やってもらえる?」

→「こんなことを頼めるのは○○さんしかいなくて」

□モチベーションを上げるように物事を伝える

・「大阪支社へ転勤してほしい」

→「○○さん、大阪支社に革命を起こしてもらえませんか?」

□皮肉と受け取られないように

・「今日は頑張っているね」

→「いつも頑張っているね」

□第三者が話していた言葉を伝える

・「すごいね」

→「部長も『○○さんはすごいな』と褒めていたよ」

□高圧的に叱らない

・「どうしてこんなこともできないの!」

→「どうしたらできるようになると思う?」

□今の時代、「頑張れ」だけを押し付けられない

・「頑張ってね」

→「頑張りすぎずに頑張ってね」

□「普通は」や「べき」で語らない

・「普通はこうするべきだよね」

→「(私は)こうしてほしいな」

□人の性格や特徴にレッテルを貼らない

・「天然?」

→「愛されキャラですね」

□「疲れている」は相手によっては不快に

・「お疲れの様子ですね」

→「お変わりはありませんか?」

性格などの言い換え集

自分がない→協調性がある、共感性が高い

口うるさい→心配してくれる、親身になってくれる

思い込みが激しい→とことん信じる、周囲に流されない

諦めが悪い→粘り強い、チャレンジし続ける

空気が読めない→周りに影響されない、同調圧力に強い

偉そう→堂々としている、威厳がある

口が悪い→ストレートな話し方、飾らない喋り方

八方美人→フランクな、気配り上手

暗い→物静か、思慮深い

おしゃべり→話上手、社交的

生意気→物おじしない、自分を持っている

ずる賢い→頭の回転が早い、強か

キモい→存在感がある、ミステリアス

心配性→リスク管理ができる、想像力がある

口下手→聞き上手、言葉に重みがある

メンタルが弱い→繊細、感受性が高い

プライドが高い→上昇志向がある、誇りを持っている

大雑把→おおらか、豪快

取り柄がない→バランスが取れている、ゼネラリスト

疲れた→頑張った、出し切った、自分、お疲れ様

忙しい→商売繁盛、予定満載

失敗した→成功の元、話のネタ

あいにくの雨→恵の雨、喜ぶ人もいる

友達がいない→自立している、孤独に強い

怒られた→時間を割いてくれた、早くわかってよかった

ケンカした→本音で言い合えた、絆が深まった

モノをなくした→厄が落ちた、自己管理を見直そう

締め切りが近づく→力が試される、極限の集中力が発揮できる

person s right hand doing thumbs up
Photo by Kevin Malik on Pexels.com