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言葉を大切に使う

サッカーファンの方には申し訳ないのですが、CMとかで流される「絶対に負けられない戦い」というフレーズがあまり好きではありません。毎回、どんな試合にも使われているところに違和感があります。

「最後まで諦めない」というのも、気持ちのいい言葉ですが、実際に行動が伴っていない場合は、コトバに酔っているだけです。日本は言霊の国と言われていますが、言葉をもっと大切に使いたい。

子どもも含めて人は全員、発展途上です。
まずは、目先のことをしっかりやりたい。


子育ての原点

江戸時代の町家の子育訓に「江戸しぐさ」というのがあります。ここに「三つ心、六つ躾、九つ言葉、文十二、理十五で末決まる」という言葉が記されています。

3歳までに心の教育(情操教育)を豊かにしなさい。
6歳までに生活習慣をしっかり身につけさせなさい。
9歳までに言葉遣い、挨拶がきちんとできるようにしなさい。
12歳までに読み書き計算という基礎学力をつけさせなさい。
江戸時代に発達心理学や教育心理学があったわけではないでしょうが、昔の日本人は経験的に知っていたのです。
一方、脳科学の知見によると、成人の脳の重さは平均して1400グラム、そのうち1300グラムが12歳までにできてしまうといいます。

ミスについて

本当は問題の解き方がわからず答えを間違えたのに、「解き方は分かってたんだけど、うっかりミスしちゃった」と言う子がいます。×をもらったことで叱られるのは同じでも、「解き方が分からない」よりも「うっかりミスで計算を間違えた」ことのほうが叱られ方が軽いことを、経験的に知っているからです。

入試前には、志望校を急に下げる子(とくに女の子)に多いのですが、その学校に行きたくなったのではなく、「不合格が怖くなった+この志望校なら親は納得するだろう+etc・・・」の微妙な心理が働いているものです。

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