ここ数年、「読書をしても国語力が上がらない」という自説の方が塾講師の方にも多いので驚いています。しっかり話をお聞きすればその方の言わんとしていることと私の認識とは大きな差がないのですが、SNSなどの短い文の中で逆張りの論を展開されるのが悪手なのではと思います。
・鴎友学園女子中学の学校配布資料=「無駄なく整った文章を作るためには、日頃の読書が効果的である」と書かれています。
・学習院中等科の募集要項「内容を正確に読み取れるかどうかは、日頃の読書量によるところが大きい。読書の習慣を身に付けることが、読解力を養う最良の道であり。本を読むことで、漢字・語句の知識も増え、知的好奇心・社会的な視野の広がりを見せる。新聞記事を読むことも有効であろう」
このように、入試問題の作問側の学校の先生が仰っている事実は重要だと思います。
読書のヒント
・「オーディオブック」などで名作を聴くことも良い。言葉から場面を想像したり、ストーリーを整理したりする力がつく可能性がある。
・低学年のうちは「おしりたんてい」(ポプラ社)などの娯楽性の高いものでも大丈夫。漫画的な要素がありながら文章もしっかりと書かれている。
