苦手科目を一気に得意教科まで引き上げようとすれば、到底超えられそうにない壁を手持ちの知識で解決できたという強烈な体験が必要。それが問題を解くときの躍動感となり、子供の成績を爆発させることがある。力のある子は、放っておいても自分から高い壁を見つけ、自ら学び、勝手に伸びていくが、ほとんどの小学生は言われたことだけをやるのでいっぱい一杯である。
今年は、塾で2025年の東京大学の小説を扱った。もちろん丁寧な解説付きではあるが、新小5(3月段階では小4)でも、何とか書けたという体験は、後々効いてくると思う。
1回の授業で全員にうまくいくかというとそんなに甘くはないのが現実であるが、国語単科塾としては漫然と授業をするのではなく、「仕掛ける」ことも重要だと思う。
