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中学受験国語専門塾です

過去問指導の危惧

進学実績を伸ばし、さらに入試問題にこだわりのある学校の先生と情報を共有した。先生「算数の問1の計算問題と1行問題ができていれば合格すると塾でも指導されているようで、特に最後の問題の空欄が目立ちました。確かに長い文章を読まなくては解けないので、面倒くさそうではありますが、最初から手をつけていない生徒も多かったようです。残念ながら、その生徒は合格ラインにはいきませんでした」私「スピードが足りなかった生徒もいるかと思いますが、国語が苦手な生徒が避けてしまったこともあるかと思います」先生「おっしゃる通りで、その問題が解けていない生徒は国語の点数も良くなかったですね」実際の問題やその学校の各科目の平均点などを見るとより詳しく伝わるかとも思うが、「ここまでの問題ができれば、この学校は大丈夫だよ」と安易な過去問指導のアドバイスは、受験者層が変わったり、少し倍率が上がっただけで足元を掬われることになる。特に、科目数の少ない午後入試については、抑えで合格をいただける学校の予定だったのに・・・ということになりかねない。長い問題文の読み取りの練習の必要性は国語塾だからいうのではなくて言っているわけではないことは前提。その上で、中途半端な過去問対策のアドバイス(特に楽をさせるような)は、時にはメンタルの安定とどの課題を目先で解決するかというメリットはあるが、上記のように学校の偏差値が上昇傾向の学校については諸刃の剣となることを知っておきたい。

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