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部活と塾通い②

プロスポーツとは違い、学生が行う部活は『勝利することだけが最大の目的ではない』という特徴があります。甲子園に出場し、プロ野球選手になることを目指しているというような特殊なケースを除けば、ほとんどの中高生は、それが自分の将来の夢や人生設計に役立つからのみで部活に熱中しているわけではありません。もちろん誰だって試合に勝ちたい、全国大会に出場したい、まずはレギュラーになりたいという「目標」はもっているでしょうが、3年間頑張って、ずっと球拾いとキャッチボールと試合の応援だけだったという子もいるはずです。下手なりに練習に熱中し、炎天下で汗を流し続けた我が子の姿をみて、「道具代とか合宿費用とか、モトのとれないムダな金を使わせやがって」と思う親御さんはいないと思います。

その点では部活と塾通いはちょっとだけ違います。塾通いには「志望校合格」という明確な目標があるからです。でも、「第一志望校に合格できなかったからムダだった」「時間と労力の浪費だった」とはいう全否定する必要は全くないと私は思います。「塾通いと中学受験の目的の一つに、子どもたちが大きな試練に挑むことで、人間的に成長すること」があると思うからです。

部活や塾通いで得られる「経験値」や「思い出」は、書き出せばキリがありません。仲間や先輩、ライバルや指導者との出会い。人生においてどんな意味があるのかはわからないけれど、とにかくバカみたいに夢中になれた時間は一生のうちに何回あるのでしょうか?中学受験であれば、「勉強もちゃんとしろよ」といいながら、時には旅行に連れて行ってくれたお父さん。「大きな好きなおかずの入った弁当を作ってくれたお母さん。「次のテストでリベンジすればいいじゃないか」と、クラス落ちを慰めてくれたお兄弟たち。仕事で疲れているのに、夜遅く塾まで迎えに来てくれたご両親。そんな家族への感謝の気持ち。もちろんたくさん親子喧嘩や兄弟喧嘩もするだろうけれど、それも大切な思い出です。目標に向かって努力することの大切さを知る。いよいよ本番を迎えたときの緊張感を経験する。そして、真剣に勝負したのちの合否の嬉しさやほろ苦さも知る。それらのすべてが、チャレンジを通して得られる最高の宝物だと、私は思います。

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