子どもの成長と鉄道の不思議な関係
少し前の話ですが、大阪総合保育大学大学院教授の弘田陽介さんが「鉄道が子どもの成長に必要な理由」をいかのように述べいる記事を読みました。私立中学の鉄道研究会に入りたいというモチベーションで頑張る生徒もたくさんいますが、うなずける内容です。
子どもは、電車の場合、車両の名前を丸暗記したり、図鑑で見た知識を丸ごと記憶していきます。
「自分の世界に没頭し、興味があるものを次々と網羅していく心の働きを『所有原理』といいます。鉄道は、どこまでも裾野を広げていける分野だからこそ、所有原理を満たしやすい。この所有原理は、学問の原理にも通じます。例えば算数には、足し算があり、掛け算があり、分数がある。学問は順番に学ぶべき大きな全体像があり、それを1つずつマスターし、網羅してゆく。この全体像を意識しながら、棚をつくってゆく行為は、学校で勉強するときにも大きな力を発揮します」
目の前を走り抜ける電車の迫力や、ガタンゴトンと揺れるリズムなど、五感をフル回転しながら、子どもは記憶を増やしていきます。そのときに、親子が同じ場所にいれば、きっと絆も深まることと思います。